風と光と
思いつきで撮影した写真と
思いついた言葉
重ねてみたら想いは描けるかな
2010年7月31日土曜日
幾分空に近づいて
Phot by Panasonic DMC-FX35
幾分空に近づいて
水平線に対峙して
息を軽く吐いたなら
空を飛んでいた時の
記憶が僅かに蘇る
2010年7月30日金曜日
炉
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
心の業火を映したような
溶鉱の炉を覗いたような
現実味のない朱の色が
空の片で燃えている
2010年7月29日木曜日
薄紅の時
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
薄紅の
雲と流れる
蝉の声
2010年7月28日水曜日
朝日のクルス
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
朝日を浴びた十字架が
僕に向かって呟いた
懺悔の時はまだ来ぬか
2010年7月27日火曜日
残光の照射
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
残光が指した
空の彼方に
爪痕のような
月がいた
2010年7月26日月曜日
雲
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
海へ向かう道は
日差しに照らされ
目印となる雲は
真白にきらり輝いた
2010年7月25日日曜日
見上げると
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
空に架かった道を見上げる
上行く人は見ることのない
ちょっと爛れた裏側が
なんだか自分の心のようだ
2010年7月24日土曜日
同心円の中心
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5
目玉のような太陽が
この地と僕を睨んでる
正しく無いと無言のうちに
伝えているの判っているよ
2010年7月23日金曜日
遠景
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
影絵のように浮き上がる
ビルの輪郭たどっていくと
遥か遠くに深紫の
首都やら山の稜線やらが
現に似合わぬ色合いで
夜へと向かう刹那に行き着く
2010年7月22日木曜日
月に届かん
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
随分高くに上がってしまった
今夜の月には背伸びをしても
指の先さえ届かぬようで
ため息混じりに己の肩を
慰める様に抱きしめる
2010年7月21日水曜日
十日余の月
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
未だ満たない月に照らされ
自我の殻さえ曖昧になる
形をどうにか保てるうちに
手を添え支えて下さらないか
2010年7月20日火曜日
夏色
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
海から吹いてきた風に
僕は靡いて欠片になって
空や雲や光の中に
薄く広く拡散していく
2010年7月19日月曜日
雨の日
Photo by Panasonic DMC-FX35
風を受け
雨に打たれて
風車は静かに
立ち尽くす
2010年7月18日日曜日
彩夜
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
彩光滲む雨の夜
特別綺麗に仕上がって
何かがここから始まるのかな
それともここが終末なのかな
2010年7月17日土曜日
雲に届かん
Photo by Panasonic DMC-FX35
異形の塔は
雲を従え
空の彼方へ
伸び続ける
バカバカしいほど
天に近づき
現実感を
投げ捨てる
2010年7月16日金曜日
夜に架かる軌道
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
夜空に架かった鋼鉄の
交わること無い平行は
ネオンに薄く照らされて
先の先まで続いてる
2010年7月15日木曜日
平行線の彼方
Photo by Panasonic DMC-FX35
繰り返される格子の先は
行き場をなくして途絶えてた
2010年7月14日水曜日
蒼の階調
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
光は薄き羽となり
空一面に広がって
そして光の根元に立てば
僕はいよいよ飛べるだろう
2010年7月13日火曜日
喧騒
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
喧騒の大地に刻まれた
人の生業は無為なるものか
刹那の空に照らされて
真っ直ぐ答えられるだろうか
2010年7月11日日曜日
朝色
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
朝がゆっくりやってくる
遠くで蝉が鳴いている
忘れがちな自我にさえ
薄い光が差してくる
白い時
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
真夏の光は真っ直ぐに
空も草も僕さえも
貫き通して進み行く
2010年7月9日金曜日
蒼の時
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
深い深い蒼色が
空も時間も包み込み
一人で輝く星程に
何時しか僕も遠のいて
2010年7月8日木曜日
逆光の中心
Photo by Panasonic DMC-FX35
こんなに強い光を浴びた
薄っぺらなこの僕は
分子や粒子に分解されて
影に向かって流された
2010年7月7日水曜日
夕暮れの蒼
Photo by Panasonic DMC-FX35
夕暮れ蒼が静々と
田んぼの中に満ち満ちて
月がゆっくり降りてきて
真珠のよう輝いた
2010年7月6日火曜日
青
Photo by Panasonic DMC-FX35
青い青い空の底
遠く高くを見上げては
光と青を吸い込んで
空の一部になっていく
2010年7月5日月曜日
風景
Photo by Panasonic DMC-FX35
どんだけ時間が過ぎただろう
茶碗の触れ合う音だとか
雨戸を開ける音だとか
お店を覗く人だとか
記憶の中にも無くなって
そこにあった生活は
景色の中に取り込まれ
静かにその身を横たえる
2010年7月4日日曜日
夏色の夕日
Photo by Panasonic DMC-FX35
いよいよ空は
朱に染まり
時は留まる
素振りも見せず
置いて行かれる 気配を感じ
僕は切なく
なっていく
2010年7月3日土曜日
垣間見える夏
Photo by SONY cyber-shot DSC-HX5V
細密に描かれた
雲の陰影は
切り取ったばかりの
夏色を
風に乗せて
送り出す
2010年7月2日金曜日
紅の軌跡
Photo by Panasonic DMC-FX35
空が映った
軌道を辿り
空の終点に
行けるかな
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